このサイトはエネルギー政策の話でも環境活動の話でもありません。好きな食べ物が変わっていくことへの危機感から始まっています。
これは仮定の話ではありません。2023年以降の製菓・製パン現場の現実です。カナダ・プレーリー州の小麦産地で高温障害が進み、グルテンのタンパク質組成が変化しています。その変化が日本の製粉工場を経て、製菓現場に届いています。
コシヒカリの白未熟粒。サンマの不漁。オリーブオイルの価格高騰。カカオの産地縮小。これらは別々の気候問題ではありません——同じ一つの問題の、異なる食卓への現れ方です。
解決策を調べると、世界ではすでに動いていました。デンマークは畜産廃棄物をエネルギーと肥料に変えています。ブラジルは植物由来のプラスチックを商業生産しています。ノルウェーは水力だけで電力の90%を賄っています。問題は解決策がないことではなく、広まっていないことです。
Libre Food Systemは、その「広まっていない解決策」を整理し、日本語で発信するプラットフォームとして始まりました。
現在の経済システムは人間の価値(GDP・利益・株価)をカーネル(中心)に置いています。地球環境はその「外部性」——コストとして処理される存在です。この構造が、食料システムに埋め込まれたバグの根源だと考えています。
地球資源主義はこの構造を逆転させます。カーネルは地球環境です。人間の経済活動はその上で動くアプリケーション層に過ぎません。カーネルを毀損する経済活動は「バグ」です——修正が必要です。
「パッチノート」「バグレポート」「PATCH-01〜06」というソフトウェア開発の比喩をLFSが使うのはこのためです。食料・エネルギー・物質という地球のシステムに、人間の経済活動がバグを埋め込みました。そのバグに対してパッチを当てる——これがLFSの設計思想です。
急遽立ち上げたため、洋菓子店とLFSを一人で並行して運営しています。
対話をしたくても時間が取れない状況ではありますが、まずはサイトをご覧いただき、関心を持っていただけたら——それがLFSの最初の一歩です。
LFSは専門家でも研究者でもない一人の市民が、「美味しいものを次世代に残したい」という動機から作った知識プラットフォームです。不完全でも、問いを共有することから始めます。
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「経済活動を炭素サイクル側に寄せたい」という思いを、滋賀県で具体的なシステムとして提案しています。稲藁・廃材バイオマスを起点に、エタノール製造・バイオ炭農地固定・三段階リサイクルを統合したカーボンネガティブ農業圏の構想です。提案段階の資料を公開しています。
提案書を読む →このサイトの背景には、物理・化学・植物生理学・統計学など10以上の学問領域が横断的に関わっています。「どこから学べばいいかわからない」という方のために、学問領域ごとに「なぜ必要か」を整理したページを用意しています。
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